2025/08/03 13:24

ハナガラアマガエル〈inori〉シリーズ
画像の作品は6月に開催した銀座ゆう画廊さんでの個展にてすでにお迎えいただいたコ。
わたしの立体生物はほぼ全てに花模様を施しているので個展などでのキャプションには“ハナガラ◯◯”としています。
そして〈inori〉という名前は、ちょっと安直ではあるのですが“祈る”をローマ字に書き換えています。
“祈る”
別に宗教的な意味合いとかは全くなくて、“蛙(カエル)”って語呂合わせ要素がそれはそれは沢山あるようで、個人的な思い出話ですがそれこそ幼い頃の夏休みまでタイムスリップしてみますと、ながい夏休みといえば両親との帰郷。現在のように高速道路はまだまだ首都高まで繋がっていないし、新幹線もまだ東京駅まで繋がっていなかったし乗り継ぎも大変な頃。いわゆるおばあちゃんのお家へお泊まりに行くなんて丸一日かかるような大移動でした。楽しいお泊まり期間を終えて帰るときにお土産屋さんへ立ち寄るのは最後の楽しみでして。店内にはこれから帰る人にむけた品物がわんさか。
陳列棚に必ずあるものがカエル小物。
そう。
帰る人にむけたカエル小物。
長距離を安全に無事に帰る(カエル)ことができますように。と祈りを語呂合わせにたくすのです。
商品名にも“無事カエル”や“安全にカエル”などなど。
たまに変化球で“お金がカエル(返る)”とかもあるみたい。
まぁそんな感じでおちゃめな語呂合わせに託した祈りがすきなので“inori”シリーズとなりました。
アマガエル自体はやはり小さなころから大好きな生き物のひとつ。よく朝露にぬれた芝生で見かけたものです。その存在を忘れたくなくて制作しています。
最近リングも作り始めたのでぜひご覧ください。
カエルの場合、胴体と手足のバランスが難しくて、手足の関節の向きは作者泣かせなのです。そして小さな小さな丸い指先。わたしの大きな手からよくぞ!?な小ささをじっくりご覧いただけたらと思います。
フレーム作品は語呂合わせもさることながらぜひ玄関に飾っていただけたらと制作しております。